2014年3月31日月曜日

「朗読室 1」あとがき




朗読室 1  本日、朗読されたもの。
・李白「黄鶴楼送孟浩然之広陵」
・荘子「内篇 : 逍遙游篇 第一 ( 冒頭部分 ) 」
・ガートルード・スタイン「地球はまあるい」( ぱくきょんみ訳 ) 全文
・エミリー・ディキンソン「極楽までの距離なんて」
本日の開放日は、無事終了いたしました。密度の濃い、充実した朗読日和でした。ありがとうございました。
https://twitter.com/rojitohito/status/450627551593902080

2014年3月29日土曜日

「朗読室 1」よこく

朗読室 1 「虚空になげるコト・バ」




ここは詩を、うたを声に出すところです。

文字があふれる神保町に、ただ静かにからっぽの空洞を開きます。

開放日は不定期です。

ここでは、なるべく私語をつつしんでください。
小さな穴です。
その虚空が、その言葉で埋まっててしまわないように。

今月の開放日は、
ちょうど新月で、空もからっぽのようです。

いま声にしたい言葉を持っておこしください。

ただ静かに、お待ちしております。


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虚空に投げられた言葉は、いつの、なにに届くのか。

詩や うた の言葉は、コトになる要素を含み、一つのバを作り出す。


耳をかたむける。

言葉を、文字や記憶や、経験、感覚をたどりながら声にのせる。

からだを振動させて音になった声は、発している最中から、かたむけている耳に、からだへと戻ってくる。

受信と発信との連動した運動、その渦は、体の空洞にどのように響きを膨らませるのか。

響きがつくるコト・バのかたち。
それをあじわう。

ただ、それだけのところです。


***


王様の耳はロバの耳、と叫んだあの話。

思わず叫んだ、そのちょうどいい穴はどこにある

その穴に投げられた、言葉はそれからどうなった

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開放日 : 3月31日

入場料 : 1000円 ( 飲み物、口直し付 )

利用時間 : 黄昏時から22時

場所 : 路地と人