2016年7月17日日曜日

朗読室〜[a:]からはじめる〜   6






「じぶんのことば」








ひとつの試みとして。

これまで
感銘を受けた
先人方のことばから

ここで
じぶんのことばを紡いでみるとする。





じぶんのことばと何だろう
と考えるとき、

例えば

じぶんのことば



私のことば
あなたのことば
あの人のことば

のように
人にあてるのではなく

その時や
その折

言いあらわす
「時分」のことば
として考えてみる

自身の感情も含め
この身体から捉えることができる
あらゆる事象を孕んだ
その「時」を
ちょうどいいころあいの言葉で
言い表せたなら

それらは
じぶんの口を突いて
生まれきったことば
とも言えるし
同時に
言い得たことで
なにものからも切り離され
満ち足りた発散として
全うされた
死にきったことば
ともいえるこではないか

そんなことばは
目にする度
耳にする度に
新しく生まれ続け
同時に
新しく死に続ける

そんなことばが
この世界にはたくさん溢れていて
見つける度に
心が動くのだ

そんな
たくさんの
じぶんのことばを味わう。





さて
このことばは
じぶんのことばになったか

じぶんの身体に聞いてみる。



**


 
現在制作中の
冊子[a:]
と連動する形で、
新しく朗読室を開いております。

[a:]編集長の佐々木智子さんを
アドバイザーとしてお招きし、

冊子の中で扱われる
キーワードに焦点をあて
実際に
身体から考えていきます。

今回は
じぶんのことばについて
触れられたらと思います。

すでにある誰かのことば
今生まれているじぶんのことば
声にしたいことばを持ってお越し下さい。
聴きたいだけでも構いません。

お待ちしております。




***
 
【朗読室〜[a:]からはじめる〜 6 】

「じぶんのことば」

期日:7月20日(水)19:30から2時間くらい

入料室:500円(肴付き)

場所:路地と人

*途中入退室自由

(企画協力/[a:]編集長 佐々木智子)



※冊子[a:]
冊子[a:]第1号では、生活環境や芸術といったジャンルを問わずに、「ことば」について考えます。形のないコトバ、表れとしてのことばについて考え実験する試みです。
冊子名の[a:]は発音記号に由来。


※佐々木智子
青森県生。
2013年まで、Yotsuya Art Studiumに在籍。
在籍中の課題を通して、平面・絵本の制作を始める。
現在、平面・絵本・詩の制作。